ウェルネスインフィルによる動作支援型住環境の設計

 ウェルネスインフィルとは、間取りや家具の配置、段差や階段の形状など、居住空間の設計および環境制御を通じて、居住者の日常生活動作を最適化・支援するシステムを指します。本研究では、空間設計によって身体各部位にかかる負荷や動作のしやすさが変化する点に着目し、居住者の健康維持や身体機能の回復を支援する住環境の構築を目指しています。
 例えば、運動機能に障害が残る居住者や高齢者が安全に動作できるよう、家具や壁との接触を「空間による動作支援」と位置づけ、歩行時の力学的インタラクションおよび歩容パラメータを計測・解析します。これにより、空間が人の動作をどの程度支援できるかを定量的に評価し、効果的な環境整備手法の確立を図ります。
 最終的には、日常生活動作における身体負荷を調整し、健康で安心な生活を促進する「ウェルネスインフィル」の実現を通じて、居住空間の新しい役割としての“動作支援”を提案します。

Ogawa et al., J. Build. Eng., 2021.

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